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記事一覧

(第292回)【小さな旅】霊泉の杜・瀧宮神社

 深谷という街は、渋沢栄一の出身地である。数年前の大河ドラマで渋沢栄一が大々的に取り上げられたときに、全国的な知名度もだいぶ上がったのではないかと思う。その街に夏前に訪れる機会があったので、駅のすぐ近くにある滝宮神社に立ち寄った。まだ茅の輪くぐりができる時分である。僕はこの茅の輪くぐりというものが大好きで、地元の神社でも必ずくぐりに行くくらいなので、この夏前の時期は茅の輪を探してたくさんの神社に参...

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(第291回)【小さな旅】上八ツ林氷川神社

 ふと立ち寄った神社で、これは大当たりだと感じることがある。こういう感情は、たいていその前の期待度の大きさに左右される。つまり、普通の神社だと思っていた場合のほうがより悦びは大きい。上八ツ林(かみやつばやし)氷川神社はまさにその好例で、いつも通る道に当たり前のようにある、火の見櫓のところにある神社に30年越しで立ち寄ったらいっぺんに気に入ってしまった。小さいが、何しろ僕の好きな大木があり、苔もある。...

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(第290回)【小さな旅】立原諏訪神社

 僕が鉢形城を頻繁に(といっても3か月に1回くらいだったと思うが)訪れていた時に、車を停めていたのはおそらくここ「立原諏訪神社(たてはらすわじんじゃ)」の駐車場だったと思う。小川町を過ぎた東武東上線は単線区間となる。そして山あいを曲がりくねって進むようになり、ここ「立原諏訪神社」の前には雰囲気のいい踏切がある。まだ当時20代の僕は、神社に参拝するといよりは、その踏切を含めたこのあたりの風景を楽しんで...

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(第289回)【小さな旅】鉢形城

 鉢形城は荒川の人の登ることなど到底不可能な断崖絶壁の上にあり、その反対側も深沢川の深い渓谷に挟まれている類まれにみる天然の要害にある。1476年(文明8年)、最初にこの鉢形に目を付けて築城したのは長尾景春である。その後、北条氏邦の手に渡って、巨大な城郭として整備拡張されて現在残る姿となった。北条氏はこの城を完全なる軍事拠点として活用した。武蔵(埼玉県)のその先、上野(群馬県)の支配の拠点であると同時...

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(第288回)【小さな旅】氷川女体神社

 武蔵国を語る上で、ここ「氷川女体神社」(ひかわにょたいじんじゃ・旧字体では「氷川女體神社」と表記)ほど重要な神社はないのではないかと思う。武蔵一の宮は御存じの通り「氷川神社」である。多くの方は、いわゆる「大宮氷川神社」を思い浮かべるのではないかと思う。しかし、氷川神社とは三社一体である。 須佐之男命(すさのおのみこと)を祀る男体社の「大宮氷川神社」、そしてその妻、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこ...

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プロフィール

たいやき

Author:たいやき
カメラ好きには写真家と写真機家の二種類がいるという。
ぼくは間違いなく写真機家なのだろう。
写真は一向に上達しないが、カメラはいつの間にか増えていく。

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